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ふるさと

 9月も終盤になり、ようやく涼しくなってきましたね。また、そのせいもあってか、道では蝉たちに代わって、秋の虫たちが思い思いに歌っています。ようやっと、過ごしやすい季節がやってきましたね。

 さて、私は9月22日から23日にかけて、再度鳥取を訪れました。今回も前とほぼ同じ所に立ち寄ったのですが、鳥取って面白い所ですね。オオサンショウウオが鳥取県立博物館に住んでいますし(※)、樗谷神社には鳥取市立歴史博物館(やまびこ館)が、鳥取城跡には鳥取県立博物館といった具合に、歴史的名勝と博物館がセットで、しかも違和感なく建っているのですから。他の地域でも、こんな感じで博物館を建てているとは思いますけど、たいていの場合はどちらかのインパクトが強いために、例えば「姫路城には行ったけど、兵庫県立歴史博物館には行かなかった。」とか、「明石城には行ったけれど、明石市立文化博物館には行かなかった。」などということがままあります。でも、このように博物館や美術館を歴史的名勝の側に建てることによって、旅行者や地域の人たちが訪れた場所の歴史や自然を、より深く、しかも楽しみながら理解することができると思います。

 今回、私はその中の一つである鳥取県立博物館を訪ねました。この博物館の前に、有名な唱歌の一節が刻み込まれた石碑が建っています。これは「ふるさと」の歌碑で、作曲者の岡野貞一が鳥取出身であることを記念して建てたものらしいです。「ふるさと」と言えば、「うさぎおいし」を「兎追いし」とすべきか「兎美味しい」とすべきかで議論されていますけど、地元ではそんなことはお構いなしに、いたる所でこの曲を流しているんです。

 まず、“わらべ館”(童謡・唱歌とおもちゃの博物館)のウェブサイトのBGMにこの曲が使われてます。また、からくり時計とか広域アナウンスを流す時にもこの曲が流れます。更には、京都と鳥取とを結ぶ特急列車“スーパーはくと”の車内アナウンスでもこの曲が流れている上に、鳥取温泉の若旦那と結婚した菊池ひみこというジャズ・ピアニストは、この曲をアレンジしたジャズ・ピアノ協奏曲を拵えています。

 「どんなに鳥取の人たちは、この“ふるさと”を気に入っているのだろう」って、思いますけど、これほどまでに鳥取の人が「ふるさと」という曲に愛着を持っている。その表れなんだろうなと思いました。

 ちなみに、上りのスーパーはくとに車内放送として流される曲って何か分かります?実はあれは、「戦友」という軍歌なんです。こちらについては知恩院の前にこの歌詞が刻み込まれた石碑があるので、京都に立ち寄られた節には、是非ご覧になってくださいね。

 それにしても、どうして車内放送のアナウンスに軍歌をいれたのでしょうね。

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